猫飼いませんか 5 


 夢が気になって・・・という程繊細でもないつもりだが、それでもやはり気になりだすと仕方がなくて・・・
 エドは結局そのまま寝付けず、朝になるのを待って、すぐに宿を飛び出した。
「兄さん、今日早起きだね」
 と、後を付いて来るアルには曖昧な返事を返して土砂降りの中を司令部へと急ぐ。
 司令部の外壁の窪みに設えてある手製の小さな小屋を見つけて駆け寄って、中を覗いて・・・
「あれ?あの仔いないね」
 アルがキョロキョロと辺りを見渡す。
「こんなに土砂降りなのに、何処で雨宿りしてるんだろうね」
 そんな風に心配げな声を落とすアルに変に心配をさせたくなくて「その辺に居るだろ」と答えてみても、夢の中で手のひらから不意に消えた仔猫の感覚が忘れられなくて、エドは不安に襲われた。


 図書室で、窓際に肘を突いてぼんやりと本に目を落としていても、やはり夕べの夢は気になった。
 予知夢とか、予感とか、そんな神がかりな事を信じている訳ではないけれど。
 もともと世話をするといってもここで皆で面倒見ているだけだし、責任を持って飼っていた訳でもない。
 どちらかといえばアルが飼いたいと言い出せば反対すると決めていた訳で、この状況を深く考えることに全く持って意味はないのだ。
 それに、何と言っても猫は気まぐれな生き物だから、本当に自分がアルに言った通り、その辺で雨宿りをしているのかもしれない。
 そんな風に何とか意識を持っていっても、やはり気になるものはどうしたって気になってしまうのだ。
 窓の外ではウロウロと歩き回っていたアルが同じようにミルクを片手に傘をさしたフュリーの姿を見つけて駆け寄って行く姿が見える。
 きっとフュリーも仔猫を探しているのだろうと、そんな思いでぼんやりと目を向けていると、不意に肩を叩かれた。
「よ、大将」
 さすがに図書室ではわきまえているらしく、タバコを咥えていないハボックが、にやりと笑って外に目を向ける。
「あ〜。フュリーの奴、まだやってんのか」
 その口振りで、やはり司令部内でも多少は仔猫の行方が話題に上っているらしいと察する。
「この雨の中、何処に行ったんだろうな、あいつ」
「何?アルも探してんのか?」
「うん」
「大将も心配そうだな。世話すんの反対じゃなかったっけ?」
 そんな風にからかう様に笑ってみせるハボックを一瞥して「アルが濡れるのが心配なだけだ」と剣呑に言い返すと、ハボックはまた面白そうに笑った。
「そうそう、んなこと言いに来たんじゃねぇんだった。大佐が呼んでるぞ」
「大佐が?」
「急ぎの仕事らしいぞ。執務室に居る」
「ふぅん。なんだろ、視察かな」
「さぁな。そこまでは聞いてねぇよ」
 そんな風に笑ってみせるハボックに、口の中でまた「ふ〜ん」と気の無い返事をして、机の上に散らばった本を片付けはじめると、ハボックがその手を遮るようにエドの手から本を抜き取った。
「ここはやっとくから早く行け」
「あ、うん」
 何の任務だか分からないが、ハボックが慌しくて本当に急ぎらしいと感じて、「じゃぁよろしく」とだけ答えてエドは立ち上がり、もう一度窓の外に目を向けた。

 執務室のドアの前でアルと落ち合って、軽くノックをすると「入れ」の声。
 扉を開けると青い軍服の上に黒い外套をまとったロイが立っていた。
「ああ、来たか」
 そう笑いかけて、部屋へ入ろうとする二人の間をすり抜け廊下へ出て行く。
「なっ・・・」
 挨拶もそこそこに廊下を歩き出したロイの後姿に、やはりとても急ぎの仕事らしいとは察する事ができても、何が何やら分からない。
 隣でアルが小さく零す「なんだろうね」と言う声に、エドも首を傾げながら「さあ」とだけ答えて、とりあえず黙ってついて行くと、門の前でさっき図書室で別れたハボックが軍用の車から降り立った。
「ご苦労。もう良いぞ、ハボック少尉」
「大佐、お戻りは?」
「そうだな、私は一時間程で戻る」
 私は、という言い方に、「じゃあ俺らは?」と言いかけたが、とにかくロイの足が先に先にと進むものだから、結局二人して何も言えずに車に乗り込んだ。

 走り出した車の中でようやく人心地ついて悪態を吐こうと口を開いたところで、先にハンドルを握るロイが笑いかけた。
「おはよう」
「おっ、おはよう?今頃おはようか?まったく」
 ドカリと助手席のシートに体を預けて言い放つと、ロイがまた、可笑しそうに笑った。
「あぁ、すまないね。私の方に余り時間が無いものだから、君たちを急かしてしまった」
 機嫌良さそうにそう答えるロイ越しに、運転席の窓を雨がバシバシと音を立てて濡らしていて、やはり少しだけ仔猫の行方が気になったけれど、そんな想いは何とか胸の中に仕舞った。
 考えても仕方のないことだ。そう思う。
「何の仕事?」
 不貞腐れる仕草でエドがそう問いかけると、ロイはふわりと柔らかく笑った。
「それは現場に着いて説明する。極秘任務だよ」
「極秘?危ない仕事?じゃあ、アル置いて来た方が良かったな」
 エドがそう言って心配そうにロイの横顔を覗くと、ロイは「危険は無いよ」と笑ってバックミラー越しに後部座席のアルにも上機嫌の笑顔を向けた。
「それに、どちらかと言うと今回はアルにも手伝って欲しいしね」
 そんなロイの言い分に「アルは軍属じゃないぞ」と言いかけて、エドはふと口を噤んだ。

 ロイがこんな顔をして、こんな言い回しをする時は、決まって何かを仕掛けている時で・・・。
 そうしてそんな時のロイは、例外なく自分を驚かせてくれる。
 昨日あれほど二人の関係をアルにばらすなと約束したのにわざわざアルまで巻き込むようなことをするからには、そうすることが不可欠な理由がある訳で、今の自分にはそんなネタ、ひとつしか思いつかない。
 もちろんロイの事だから、自分が思いも付かないとんでもない事を用意しているのかもしれないけれど、何となく、予感がした。

 雨の中を暫く走って、三人の乗った車はこじんまりとした一軒家に辿り着いた。
 ロイが鍵を取り出して玄関のドアを開ける。
(ははっ。やっぱり)
 思わず顔を綻ばせたエドの隣でアルが
「わぁっ」
 と、歓声を上げる。

 ドアの向こうで、あの仔猫が「にゃん」と鳴いて、三人を出迎えた。


「昨日帰宅しようとしたら勝手に付いて来て、困ってしまってね」
 と、駐車場から玄関までの僅かの間にすっかり雨に濡れてしまった二人にタオルを差し出しながら、ロイは困った顔を作って笑った。
 そんな訳無いじゃないか、とか、本当は雨の中放り出すのが可哀想で連れてきてくれた癖に、とかいう言葉は何とか飲み込んで、エドは受け取ったタオルでアルの体を拭った。
「兄さんこそ風邪引くでしょう」
と、すかさず自分が受け取ったタオルをエドの頭の上に乗せるアルの姿に目を細めて、ロイは自分も黒髪を拭いながら、二人に笑いかけた。
「君たちに頼みたいのだが、この仔の玄関を作ってくれないか?」
「玄関?」
「そう、良くあるだろう。あの壁やなんかの下のほうにあって、猫が頭で押してパカパカ開くやつ」
「あぁ。あれか」
 ロイの言うものを頭でイメージしてエドが答えると、隣でアルが嬉しそうに声を上げた。
「わぁ。もしかして、大佐がこの仔飼ってくれるんですか?」
「あぁ、一度家に連れてきてしまった以上、仕方ないだろう?追い出すなんて可哀想だしね」
 と、また少し困ったような顔をしてみせる。
「ただ、私は動物を飼うことに慣れていないし、君たちが東部に居る時だけでも助けて貰えるとありがたいんだが」
 なんて珍しく下手に出られて、隣で「良いんですか」とか、「喜んで」とか、「僕もここに来て良いの」とか、はしゃいだ声を上げているアルを見ながら、またすっかりロイのペースだとエドは肩を竦めた。
 振り返ればロイが満足そうな笑みを向けてくる。
 結局また自分はロイの優しさにすっかりやられてしまったのだと、悔しいけれど自覚してしまう。
 こうして自分たちを、余りにもさりげなく甘やかしてくれるから、お礼も言いそびれてしまうのだ。

 エドは伺うようにロイを見上げた。
「大佐、すぐに司令部に戻るんだろ?」
「ああ。そのつもりなのだが」
「俺たち大佐が留守の間ここに居ちゃ駄目?」
「それはもちろん良いが・・・」
 そうして何か言葉を続けようとするロイに、アルと目線を交わして笑いかける。
 忙しいロイが動物を育てるなんて、きっと想像以上に大変なはずなのだ。
 そんなことは百も承知のはずのロイが、こうして仔猫を飼うと言ってくれているのは、全て自分たちのためだと分かる。
 それなのにそんな素振りは全く見せずに「ついて来たものは仕方がない」と言ってくれる。
 ならば自分たちは、両手をパンと合わせれば簡単に済むことでも気持ちを込めて答えたい。
「錬金術は使わない。俺たちが大工仕事して作って良いかな」
 そう言うと、ロイは嬉しそうにふわりと笑った。
「もちろん、良いとも。鍵を預けておくよ。家の中のもので使えそうな物があったら好きに使ってくれて構わないよ」
「さんきゅ」
 エドは仔猫を救い上げて、「にゃん」と身を捩る仔の大きな目を覗き込んだ。
「んじゃ、先にお前を洗ってやんなきゃな」
 やはり昨日多少は濡れたのだろう。うっすらと泥をまとった仔猫がお構いなしに擦り寄ってくるものだから服が汚れて仕方がない。
 エドがそう言うと、アルは
「じゃあ、その間に僕は道具を揃えるね」
 と、嬉しそうな声を上げた。

 ロイに案内されてバスルームに入ると、ロイがシャワーのお湯の温度を温めに調節してくれた。
 仔猫を抱えてその背中を見つめながら、エドは気が付けば無意識に左手でそっとロイの髪に触れていた。
 不思議そうに顔だけで振り返る視線に途端に気恥ずかしくなって目を逸らす。
 柔らかく微笑みながら「なに?」と聞かれて、また恥ずかしさが増した。
「別に。珍しく低いところに頭があったから、触ってみたくなっただけ」
 口ではそんな風に言ってみても、きっと今の自分は耳まで真っ赤でロイの目には茹蛸のように映っているに違いない。
 案の定、悪戯な表情を浮かべて含むように笑いながら、ロイが髪に触れる手を握った。
「なんだ。お礼をしてくれるのかと期待してしまったよ。タオルを貸した」
 やはり「猫を飼うお礼」とは言わないところが徹底した大人の余裕を見せ付ける。
 そのまま掴んだ手を引き寄せて、倒れこむエドの体を抱きとめると、ロイはすばやくその頬に唇を押し当てた。
「なっ、なにすんだよ」
「代価を貰っただけだよ」
 言った時にはもうすっかりいつもの顔に戻ってシャワーのノズルをエドに渡す。
 そのままエドの頭をポンポンと軽く叩いて、エドが悪態を吐くよりも早くさっさとバスルームから出て行ってしまった。
「なっ・・・」
 呆気に取られて見送れば、もう外からは「乱暴に洗うなよ、仔猫なんだから」と笑いを含んだ呑気な声が聞こえてくる。
「なんだってんだ」
 ぼつりと呟いて、火照った顔も全部湯気のせいにして、エドは生暖かいお湯を仔猫の体にそっと注いだ。

 それにしたって・・・。
 仔猫を洗ってやるのは思った以上に至難の業だった。
 水は嫌いらしく嫌というほどに暴れ、爪を立てられて、「生身じゃなくて良かったな」などと思うのはこんな時くらいだと、思わず苦笑が漏れた。
 バスルームの外からはくぐもった声でアルとロイの会話が漏れ聞こえてくる。
「大佐、のこぎりありますか?」
「すまない、ウチにはそういった道具一式何もないんだよ」
「え〜、じゃあ釘は?」
「釘も。この鍋で練成してくれ」
「良いんですか?」
「ああ。どうせ料理はしないし。ヤカンだけ残してくれたら後の鍋類は全部使って構わないよ」
「せっかく焔が出せるのに勿体無いなぁ」
「あのねぇ。私の焔は料理のためにあるのではないよ」
「でも便利じゃないですか、キャンプファイヤーとか。野営の時は重宝されたでしょう?」
「されてたまるか」
 そんな会話にエドは思わず噴出した。
 大体この二人が「いつの間にこんなに仲良くなったんだ」とか、「大佐の奴、いつもはあんなに余裕かましてる癖して、アルに掛かるとタジタジじゃねぇか」とか、言いたい事は山ほどあるけれど、それよりも、何ともいえない暖かい気持ちが溢れてくる。
 この感情は一体何なんだろう?
 自分を挟まずに二人が個人として関わり合ってくれることが、嬉しい。
 何故だかは分からないが、自分の大好きな人が、自分の大好きな人を好きで居てくれる事が、本当に嬉しい。
 そうして、改めて、やっぱり自分はこの二人が大好きなんだと自覚する。
 こんな風に穏やかに流れる空気がずっとずっと自分たちの周りを纏ってくれたら良いと思うから、一日も早くそんな日が来るように、早く目的の場所に辿り着きたいと、改めて思う。

「兄さん、もうちょっとかかる?」
 ひょいとバスルームに顔を覗かせて、アルが逆毛だった仔猫と悪戦苦闘の痕を色濃く残すエドの様子に目を丸くする。
 いや、目は空洞なのだが、目を丸くする気配を伝える。
 そうしておもむろにケタケタと笑い声を上げた。
「なに、その格好。何かスカーと戦った後より酷い形相だよ、兄さん」
「うるさいなぁ。こいつがちっともじっとしてねぇんだよ」
「兄さんが乱暴にしたからでしょう」
「してねぇよ」
 エドが不貞腐れてシャワーのお湯を止めると、アルが逃げて飛びついてくる仔猫をキャッチして、「兄さんに苛められなかった?」と小さな目を覗き込んだ。
「あ、そうだ、兄さん。大佐もう司令部に戻るって」
「そっか」
 そう言って脱衣所から出ようとした足を、ふと止める。
 仔猫どころか気が付けば自分も濡れ鼠で、とてもじゃないがドカドカと他人の家を歩き回って許される姿ではない。
 あたりを見渡してみても、目に付く場所にタオルは無いし、それ以前に他人の家の中を勝手に物色するのも気が引ける。
 エドは脱衣所の外に向かって声を張り上げた。
「大佐〜。大佐〜」
「そんな大声を出さなくても聞こえるよ」
 エドの大声にロイがひょこりと姿を現して、そうしてやはり、アルと同じように、エドの姿に目を剥いてみせた。
「なんだ、その姿は。仔猫と一緒に君までシャワーを浴びたのか?」
「ンな訳ないだろ。タオル何処?」
 余りにも無残なエドの姿に声を上げて笑って、ロイは棚からふかふかのタオルを差し出した。
「タオルも良いが、着替えた方が良くないか?」
「良いよ、どうせすぐ乾くし、着替えもねぇし」
「私の服を着ていなさい。私はもう行くけど、部屋の中を適当に漁って良いから」
 含み笑いでそう言うと、途端にエドが小難しい顔をする。
「んな事出来るかよ。家主の居ない部屋のタンス開けるなんて」
「なんだ?意外なところで律儀なんだな」
「なんだそれ?けなしてんの?」
「いや、褒めてるんだよ。じゃあ、案内するからおいで」
「いいって、ホント、すぐ乾くし」
 乱暴に受け取ったタオルでガシガシ手足を拭きながらそう言えば、途端にアルとロイが声をそろえて抗議する。
「もう、兄さん。ホントに風邪引くから、素直に大佐に服借りなよ」
「いいって」
「意地っ張りだなぁ」
「どうせ大佐の服が大きいのが気に入らないだけでしょ」
「なんだ?そうなのか?」
「そうですよ。ブカブカな服着るのが嫌なだけなんだから」
「なんだと!!!」
「なんだ、そう言う事なら早く言ってくれれば良いのに。じゃあ君の服を乾かしてあげよう。なに、簡単だよ。ちょっと水分を蒸発させれば良いんだから」
「大佐、火加減注意して下さいね。兄さんまで燃えないように」
「どうだろうな、何せ久しぶりだから些か自信は無いが、努力しよう」
「お願いします」
「ちょ、ちょっと待て!!!何する気だ」
 途端にエドが目を吊り上げ、目の前で発火布製の手袋に指を通したロイを見上げる。
「仕方ないじゃない、兄さん着替えたくないって言うし」
「そうそう、大丈夫だよ。私に任せなさい」
「任せられるか」
「じゃあ、着替える?」
 楽しそうに自分を見下ろしてくる2人分の視線に、エドは思わず言葉を詰まらせた。

 前言撤回だ!!!
 この2人が仲良くなれば、自分の立場が危うくなるばかりだ!!!

 と、これはエドの心の叫び。
 冗談じゃない。ただでさえ嫌味なロイと、何でもお説教ばかりのアルが組めば、自分などどうやったって太刀打ちできない事は火を見るより明らかだ。
 それ以前に、この2人の楽しそうな様子はなんなんだ!!!
 最強タッグを組んで、これでもかと言うほどに自分に追い討ちをかけては、また笑って。
 自分を挟まずに仲良くしてくれることが嬉しいとは思うけれど、こんな風に手を組んで自分をからかわれたんじゃ堪らない。
 こうなったらもう・・・・・・白旗を揚げるしかないじゃないか。

「わーったよ。着替えりゃいいんだろ、着替えりゃ」
「それは良かった。君を燃やさずに済んで」
「最初から素直にそういえば良いんだよ」
 容赦なくかけられる追い討ちの言葉には、言葉を返す気力もない。
 エドはさっさとバスルームを出て二人の間を掻き分けるように廊下に滑り出た。
「んで、着替えのある部屋ってどっち?」
「こっちだよ」
 相変わらずの含み笑いを隠さないロイを一瞥して、「いつまで笑ってんだ」と軽く蹴りを入れて。
 エドはロイに連れられて廊下の途中にあるロイの寝室へと姿を消した。


 そんな様子を見送って、アルは肩の上で大人しく座っている仔猫を振り返った。
「ねぇ、どう思う?」
 プルプルと体の水気を飛ばして丁寧に体を舐める仕草を繰り返している仔猫を、アルは両手をに乗せて、大きな金目を覗き込んだ。
「兄さん、ここに初めて来たんだと思う?なんか初めてっぽいよね」
 手の上で、仔猫は興味深げにあるの空洞の目を見上げて、首を傾げる。
「やっぱり、あの2人が付き合ってるって思ったの、勘違いだったのかなぁ?」
 そんなアルの言葉に返事をするように、仔猫が「にゃん」と一声鳴くと、途端にロイの部屋からエドの怒号が聞こえてくる。

「誰が子供服しかサイズが合わないほどの豆粒ドチビかぁ〜」

「やっぱり・・・。勘違い?かなぁ?」
 アルはコツコツと鎧のこめかみを掻きながら、再び首を傾げた。


はぅっ。長かった・・・。

なんだか会話だらけのドタバタコメディーに><

いや、次から数話がちょっと大人しい展開になるからここはコミカルに行こうとは思っていたんだけど、まさかここまでになろうとは自分でも(げふっ)

次回から何やらシリアスな感じになります。
っつっても、別に問題発生って訳ではないのですが(笑)